今回は、AutoCAD Plant3D(以下Plant3D)の学び方についてお話ししたいと思います。まず、大前提としてPlant3Dが必要な職業は、プラントエンジニアリング業界の配管設計者です。個人的な思いとしては、プラントエンジニアリングの配管工事業者さんにも使ってほしいです。さらに欲を言えば、現場の職人さんにも使ってもらいたい。。
Plant3Dのスマホ・タブレット用のアプリが開発されれば、もう少し裾野が広がると思うのですが。
AutoCADをマスターする
さて、勉強方法の順番としては、まずAutoCADを学びましょう。Plant3DはAutoCADをベースに作られている3D-CADソフトのため、標準的な操作方法や簡易的な作業(コマンド)はAutoCADと同じです。
【第12回】で詳しく紹介しているのでそちらも参照ください。またAutoCAD関連の書籍は、たくさん売られているので一冊持っておいてもいいかもしれません。下記におすすめの書籍を載せておきます。
Plant3Dをインストールしてお試し期間で使う
Autodesk製品には1カ月のお試し期間がありますので、まずはインストールをして1カ月使い倒してみましょう。Plant3Dの書籍は非常に少なく、おすすめできるのは英語版の下記のものぐらいです。
個人的には、Autodesk社が出している無料トレーニングテキストをダウンロードするのが一番良いかと思います。つまづくところが出てきた場合は、当サイトも合わせて見ていただけると嬉しいです。
【第6回】に詳細を載せていますのでこちらも参照ください。
コツとしては、カタログとスペックはとにかく難しいので、まずは機器と架構の作成をやり、その次に、サンプルで入っているカタログとスペックを使用して配管を作成してみるのがよいでしょう。操作方法さえ覚えてしまえばとりあえずOK!ぐらいの気持ちでやってみてください。
Navisworksで閲覧してみる
せっかく3Dモデリングしたのであれば、他の人と共有したいですよね?そのためにNavisworksを使いましょう。【第14回】でPlant3Dからのデータエクスポート方法やNavisworks Freedomのインストール方法などを詳しく紹介していますので参照ください。
スプール図を出図してみる
最後にPlant3Dでスプール図を出図してみましょう。正しく配管モデリングされていないとエラーになってしまい、スプール図が出図できません。逆に言えば、スプール図がちゃんと出図できるようになれば、その配管モデリングは正しいということになります。
まとめ
- まずはAutoCADをマスターする。
- Plant3Dを1カ月の無料お試し期間で使い倒す。
- 最初は、機器・架構から入り、その後、配管を入力してみる。
- カタログとスペックは難しいので、とりあえず標準のものでやってみる。
- スプール図がちゃんと出図できるまで、配管モデリングを修正する。
- Navisworks Freedomで3D-Viewerを他の人と共有する。

難易度が高いといわれる3D-CADも、少しずつステップを組んで進めていけば、着実にできるようになります。ともに頑張っていきましょう!
コメント
Autodeskから日本語でトレーニングテキストが出たのはすごかった。
内容も有料のと遜色ない(監修元が同じみたいですし)
TKさん、コメントありがとうございます。
日本語版のトレーニングテキストは素晴らしいですよね。監修元は千葉県の方にある某会社様でしょうか?(笑)
昔からPlant3Dをやっていらっしゃる会社様で私も何度かお会いさせていただきました。