前回は機器や架構のモデル詳細度についてお話ししました。今回は、実際にPlant3Dで配管をモデリングするためにはどうしたらよいかをお話ししていきます。
Plant3Dの配管は、以下の構成になっています。
- 配管仕様書(配管スペック)
- 配管カタログ
- ブランチテーブル
配管仕様書(配管スペック)とは、材質や継手や弁類の選定を事前に決めておくルールのようなものです。毎回沢山ある仕様の中から選択するのは大変なので、事前に配管スペックを作っておきます。それにより、このスペックであれば、この継手!という風にスペックさえ分かっていれば、あとは勝手に選定してくれるイメージです。
配管カタログとは、継手や弁類などの実際の形状をブロック登録しておくものです。このカタログを先の配管スペックに登録しておく事で、ブロックを呼び出して配置していきます。エルボ、ティー、レジューサーといった継手やボールバルブ、ゲートバルブ、グローブバルブなどの手動弁類や流量計、圧力計といった計装品類などをメーカーカタログなどを取り寄せて、寸法を一つずつ入力していきます。結構大変な作業になります。この業務を外部委託する方法もありかもしれません。
ブランチテーブルとは、配管が分岐する場合の方法をあらかじめルールとして決めておくものです。例えば、50Aの配管から20Aに分岐をするときは、50A×25Aの異径ティーに25A×20Aのレジューサーを付けるのか、それとも50A×20Aの異径ティーだけで分岐させるのかなどです。

最悪ブランチテーブルはデフォルトのままでも進められます。(できれば事前に決めておいた方がいいですが)
私は配管ポケットブックを見ながら適当適切に決めました(笑)
まとめ
Plant3Dで配管をモデリングするためには以下の3つを準備しましょう。
- 自社の配管仕様書を理解して、Plant3D内の配管スペックを作成する。
- メーカーの資料を入手して、配管部品のカタログを作成して登録する。
- ブランチテーブルを決めて、作成する。
どれもハードルがちょっと高めなので、今後じっくり一つずつ解説していきます。
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