前回まではPlant3Dに関する色々なお話をしてきましたが、一度基本に立ち返りたいと思います。
難しい話はいいからとりあえず始めてみたいんだけど、何したらいいの?という人向けに以下の8ステップを作成しました。
step1 AutoCAD Plant3Dのインストール
オートデスク製品は1ヶ月の無料お試し期間があるのでそちらでも良いと思います。Webで検索すればすぐ出てくると思います。
step2 オートデスク公式のトレーニングテキストをダウンロード
オートデスク社公式のトレーニングテキストを下記URLよりダウンロードしてください。
https://www.autodesk.com/jp/campaigns/autocad-plant3d-2023-training-text
このテキストはAutoCAD P&IDの内容も含まれているため、Plant3Dに関する部分だけでよい場合は68ページから先を読んでいきましょう。
step3 カタログのダウンロード
上記のトレーニングテキスト69ページに記載されている3つのカタログデータをダウンロードしましょう。機器ノズル用のカタログはテキストでは英語版のみと書いてありますが、検索しても見つかりませんでした。。もしかしたら標準のノズルカタログにJISが搭載されているのかもしれません。(未確認)
私は13年前にダウンロードしたノズルカタログをPlant3Dのバージョンが上がるたびに移行して使い続けています。

老舗うなぎ屋の秘伝のタレの継ぎ足しみたいだニャ
- JIS/JPI配管コンテンツパックJN
- JIS鋼コンテンツパックJN
- Nozzle Content Pack(現在は見つかりません)
step4 配管スペックを1つだけ作成する
テキスト68~78ページまでを進めて、とりあえず1つでいいのでJIS用のスペックを作ってみましょう。
テキスト79~83ページまでが新しいカタログの作成方法が記載されていますが、本記事では割愛します。(上級者向けに別記事でお話しします)
テキスト84~88ページまでがブランチテーブルの作成方法が記載されていますが、こちらも本記事では割愛します。(こちらも上級者向けの別記事でお話しします)
step5 プロジェクトデータの作成
順番が前後しますが、テキスト1~6ページを進めて新しいプロジェクトデータを作成しましょう。
プロジェクトデータが作成できたら、図面ファイルを作成します。左側にあるプロジェクトマネージャーのPlant3Dフォルダ内に新規作成します。DWGテンプレートは、「Plant 3D ISO-Color Dependent Plot Styles.dwt」にするのがおすすめです。
step6 架構モデルの作成
テキスト89~108ページを進めて架台を作成してみましょう。LOD200で作成しましょう。
(LODについては、【第4回】機器・架構モデリングについてを参照ください。)
step7 機器モデルの作成
テキスト109~118ページを進めて機器モデルを作成しましょう。
機器モデル作成方法は大きく分けて2つあります。専用のテンプレートを使って作成する方法と、AutoCADで3Dソリッドモデルを作成してそのモデルを機器登録する方法です。
LOD300で作成しましょう。特に3Dソリッドモデルから作成する場合は意識的に簡素化したモデルを心がけてください。(LODについては、【第4回】機器・架構モデリングについてを参照ください。)

「細部までモデル化」したものが美しいのではなく、
「簡素化したモデルでもちゃんと何の機器か分かる」のが真の美しさニャ
step8 配管のモデリング開始!
待ちに待った配管のモデリング開始です。といっても今までと同様に、テキスト119~142ページを進めていただければ配管のモデリングができると思います。
テキスト143ページ以降は2D図面(アイソメ図、平面図、立面図)の作成方法と、3Dモデルを通常のAutoCADで開けるようにデータ変換(書き出し機能)の方法が記載されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?このページに書かれているstep1~step8までを実施いただければ、Plant3Dの基本操作がすべてできるようになると思います。もしつまづいてしまう箇所があれば、お問い合わせフォームからご連絡いただければご回答させていただきます。

みんなが当たり前にPlant3Dを使いこなす未来に向けて
一緒に頑張っていきましょう!
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