【第22回】Plant3DデータをAutoCADで見る方法について

Plant3D

今回は、AutoCAD Plant3D(以下Plant3D)で作成したデータを他のCAD(AutoCADも含む)で正常に開く方法についてお話しします。

とても簡単です。「EXPORTTOAUTOCAD」というコマンドを実行すると、dwgファイルで出力することができます。ん?dwgファイル?それ最初からじゃん!って思った人もいるかもしれません。

そうなんです。Plant3Dで作成したデータもdwgファイルなんです。ですが、Plant3D専用の機能を使ってモデル作成しているので、いわゆる普通のAutoCADでそのデータを開いても、配管や機器などがうまく表示されません。(データ自体を開くことは可能です)

それを解決するために、先ほどのコマンドを使用してdwgファイルからdwgファイルへ変換をするということになります。これにより、Plant3Dで作成された配管や機器などのプロパティ情報が入っていないただの3Dソリッドモデルとしてデータ変換された一般的なdwgファイルとなり、他のCADでも閲覧できるようになります。

ナナ
ナナ

でも、配管サイズ、流体、スペックや、機器番号、機器ノズル情報などが入っていない3Dモデルなんて意味あるのかニャ??

ねこ道
ねこ道

そうですよね。正直、あまり意味がないと思います。CAD上で干渉物として3Dモデルを入れる。。Navisworksでやればそれはできるしなぁ。。

ということで、正直あまり使い道が分からないのですが、私はPlant3Dを13年間使用していますが、その中で2回ほど使ったことがあります。(笑)
AutoCADしか持っていなくて、Navisworksもインストールできないという業者さんがいたので、とりあえず変換してお渡ししました。その後、どうなったのか分かりませんが(笑)

ちなみに、一つ似ているコマンドがあるので紹介しておきます。「EXPORTTOLAYOUT」です。これは、Plant3Dのオルソ図面でも使えますが、AutoCADのコマンドです。図面を作成する時に、レイアウト空間とモデル空間を使っている場合、他のCADで開くとモデル空間しか表示されないことがほとんどだと思いますが、このコマンドによってレイアウト空間とモデル空間に書かれているものが、一つのモデル空間のデータとしてデータ変換できます。それによりJW-CADなどの他CADでも図面を開けるようになります。

今回は以上になります。

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