【第15回】Navisworksの種類と選定方法について

Navisworks

前回【第14回】は、AutoCAD Plant3D(以下Plant3D)からnwcファイルを出力して、Navisworksで閲覧する方法をお伝えしました。今回は、Navisworksのラインナップでどれを選べばいいのかと悩んでいる人向けに私なりの選定基準をお話しできればと思います。

その前にNavisworksについてのお話です。約20年前のプラントエンジニアリング業界では3D-CAD Viewerといえば、それぞれの3D-CADソフトメーカーが出しているViewerを使用するのが常識でした。PDMS専用Viewer、EYE-CAD専用Viewer、Smart Plant 3D専用Viewer。。。といった感じで乱立していた所に風穴を開けたのがJetstream(のちのNavisworks)でした。何が素晴らしいかというと、先ほどの3D-CADすべてのデータに対応していることでした。これは、界隈で結構ざわつきました。そして、一気に普及していきました。
Jetstreamはその後、Navisworksと名称を変え(確か会社も変わった気がします)、そしてAutodesk社が最終的に買収することで、現在のAutodesk Navisworksへと変貌していったのです。
さて、昔話はこの辺にしておいて(笑)、現在のNavisworksは3種類ラインナップされています。

  • Navisworks Freedom
  • Navisworks Simlate
  • Navisworks Manage

それぞれの違いは、価格と機能面になります。
Freedomは、無償版になりますが、閲覧機能のみ搭載しています。
Simlateは、データ統合機能やシミュレーション動画の作成などが使えます。価格は1ライセンスあたり178,200円/年です。
Manageは、Simlateの機能に加えて干渉チェック機能が使えます。価格は1ライセンスあたり441,100円/年です。(た、たかい。。)
ということで、干渉チェック機能を活用したいのであれば、Manageを買うしかありません。
3D-CADには、干渉チェック機能が搭載されていることがほとんどなのですが、残念ながらPlant3Dには、干渉チェック機能が搭載されていません。なので、Plant3Dを使う会社では、設計者用にManageを数本と、残りの人はFreedomを使用するというのが、一般的な考え方かと思います。ちなみに、ちょっとした裏技的な話があります。

ナナ
ナナ

Plant3DとNavisworksの両方をそれぞれ買うと年間70万近くするけど、
PDMC(Product Design&Manufacturing Collection)というパッケージ製品
だと年間53万でお得にゃ

しかもこのPDMCには、Plant3DとNavisworks以外にもInventorも入っています。Inventorとは機械系の3D-CADでシェアの高い人気ソフトです。(Inventorについても今後記事にする予定です)

まとめ

  • Plant3Dには干渉チェック機能が搭載されていない。
  • Navisworks Manageにのみ干渉チェック機能が搭載されている。
  • それぞれ単体でソフトを購入するよりも、PDMCというパッケージ製品を購入した方がお得。

今回は、以上です。次回は、具体的にNavisworks Manageでの干渉チェック方法についてお話ししたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました