今回は、Navisworksの基本的な操作方法についてお話ししたいと思います。以前の記事(第15回)でお話ししていますが、Navisworksには3種類ラインナップがありますが、今回は基本操作なので、どのNavisworksでも同じになります。
Navisworksに限らず、他のビューワーソフトや3D-CADソフトを使う上で一番大切な操作方法は、自由自在に視点を操れるようになることです。2D-CADと違って奥行が存在するため、自分がみたい所を表示するのに一定のスキルが必要になります。
下図がNavisworksでの操作に関するメニューになります。順番に解説していきます。

オービットモード
- マウスのスクロールで拡大縮小。
- マウスの左クリックを押しっぱなしで、マウスを動かすと回転。
- マウスのスクロールボタンを押し込んだままで、マウスを動かすと画面移動。
- パースモードでも直交投影モードでも使える。
CADを使ったことがある人であれば、直感的に分かりやすいため多くの人が使っているモード。ですが、私はあまりおすすめしていません。大きなモデルの中に入り込んでしまった時に、脱出が難しいです。(例えば、配管を見ようとして隣の大きなタンクの中に入ってしまうなど)
ただ、直交投影モードが使えるので、上から平面図っぽく見たい時や、横から断面図っぽく見たい時などは一時的にオービットモードにしています。
ウォークモード
- マウスの左クリックを押しっぱなしで、マウスを動かすと移動。
- マウスのスクロールで視点の見上げ、見下げ。
- マウスのスクロールボタンを押し込んだままで、マウスを動かすと画面移動。
- パースモードでしか使えない。
いわゆる一人称視点です。FPSゲーム(バイオハザードなど)をやった事がある人は、こちらの視点の方が馴染みがあるのではないでしょうか。私もそうです。ウォークモードの場合は、先ほどのオービットモードと違って大きなモデルの中に入り込んでしまっても、マウスを動かすだけですぐに脱出できます。ただし、弱点として直交投影モードができません。それでも操作方法としては、こちらをおすすめします。基本的にはウォークモードにしておいて、直交投影モードが必要な時だけ一時的にオービットモードにするのがおすすめです。
断面化
メニュー右の方にある「断面化を有効」ボタンを押すと、仮想断面が作成され、その断面によってモデルがカットされます。広範囲を全体的にカットしたい場合は、平面モードを使うとよいでしょう。部分的な範囲だけを見たい時などは、ボックスモードがおすすめです。
まとめ
基本操作としては、オービットモードかウォークモードのどちらかになります。プラス要素として「断面化を有効」を使って、周りの表示させたくない部分をカットして非表示にすることで、自分の見たい所をスムーズに表示させることができるようになります。他にも色々と機能はあるのですが、まずはここまでマスターすればNavisworksでモデルを閲覧するのには困らないレベルになると思います。

建設業界ではNavisworksが圧倒的シェアを占めているビューワーソフトだニャ。プラントエンジニアリング業界以外でも、よく使われているニャ!
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