今回は、AutoCAD Plant3Dは関係ないお話です。第13回で少しだけ触れたAI活用方法についてお話ししたいと思います。色々なAIツールがありますが配管設計業務で活用するならNotebookLMが一番良いと思います。知っている人も多いかもしれませんが、簡単にNotebookLMについて説明します。
NotebookLMは、Googleが開発したAI搭載のノート支援ツールです。ユーザーがアップロードした資料をAIが理解し、質問応答や要約、情報整理をサポートします。従来のメモアプリとは異なり、AIがまるで研究パートナーのように、情報整理や分析を効率化してくれるのが特徴です。
NotebookLMの主な特徴
- AIによる情報整理や分析:アップロードした資料をAIが分析し、質問応答や要約を生成します。
- 情報源の限定:ChatGPTなどの一般的な生成AIとは異なり、NotebookLMはユーザーがアップロードした資料のみを基に回答を生成するため、情報の信頼性を高めることができます。
- マルチモーダル機能:テキストだけでなく、画像や音声、映像など、様々な形式の情報を同時に処理できます。
- AIアシスタント:まるでパーソナルアシスタントのように、情報検索や分析をサポートします。
- AIトレーニングへのデータ利用の制限: NotebookLMの利用データをAIのトレーニングに直接使用しないことを公表しています。
私が一番気に入っているポイントは、情報源が限定されることです。自分の知らないことを広く浅く調べるのであれば、ChatGPTのような大量の情報を持っている生成AIがいいのでしょうが、そもそも配管設計業務において必要な情報は、世の中には出ていません。もちろん、一般的な配管設計に関する知識はありますが、その先は各社の実績、経験などによるものが多いのです。なので必要な情報は、各社が、設計基準書を作成して持っているのです。
すでに社内や自身で作成した、大量の設計基準書をNotebookLMにアップロードすることで、あとは欲しい情報を質問するだけです。関係する内容をAIが理解して、必要な情報を教えてくれます。素晴らしい。いい時代になりました。あと数年でこれが当たり前の世の中になるんでしょうね。

ナナ
PDFデータなども結構な精度で認識するのが凄いニャ!
注意点:会社ごとにAIツール使用に関する規定などがありますので、利用する場合はちゃんと会社へ確認を取りましょう。
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