今回はAutoCAD Plant3D(以下Plant3D)において、配管分岐場所があった場合にどのようにラインナンバーを分けるか?というお話をしたいと思います。まずは下図のP&IDをご覧ください。

50A(ラインナンバー001)の主配管に対して、25A(ラインナンバー002)の枝配管が出ている状態です。配管設計者の場合は、色分けしてあるように黄色がラインナンバー001、赤がラインナンバー002という風に考えると思います。ですが、スプール図を考えるとラインナンバーの分岐場所は異なります。
配管のピースとしては、バルブの前後で分割した2つの配管ピースを製作するため、スプール図の分割場所としては、下図のようになっている方が都合がよいわけです。

Plant3Dのスプール図は基本的にラインナンバーごとに出図する機能になっているため、25A枝配管のバルブ直前(図で青くハイライトしている部分)までは、001というラインナンバーにしなければなりません。
言われてみれば当たり前なんですが、この業界では役割分担が縦割りになっていることが多く、配管設計者は工事業者さんがどのように考えているかを知らないことが結構あります。2D-CADで作図する配管図の場合は、ここまで深く考えなくても図面として成立してしまうため、3D-CADを使用しないベテランの配管設計者はそもそもこの事を知らないことが多いです。

ねこ道
これから配管設計者になる人には、ぜひとも3D-CAD配管設計者になっていただき、このような正しい3Dモデリングを心がけてください。
本日は以上になります。ありがとうございました。
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